2018年08月21日

マルシンマックとマクドナルドとグーテンバーガーと


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以前ツイッターにて、解る範囲で調べて纏めた「マルシンフーズ/マック産業」と「マクドナルド・コーポレーション」によって争われた「不正競争防止法に基づく差止請求上告事件(日本マクドナルド事件)」の裁判の経緯から、グーテンバーガーが生まれるまでの流れを改めて掲載します。

あくまで独自で解る範囲で調べた内容になりますので、間違い・細かい誤認等々ある可能性があります。
新たに判明した部分等は逐次修正を行いますので、御了承下さい。


・1971年(昭和46年)
ホシザキ電機 ハンバーガー自動販売機を開発。
これは当時のマルシンフーズによる企画による物で、自販機の開発をホシザキ電機が行った形になっている。
HV-100B型で、ニキシー管採用のデジタルタイマーなっている事から、HV-100型が最初期の
パタパタのアナログタイマーを採用した型番だったのだろう。

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(*1)

ちなみにOEMで富士電機も同型の自販機の生産を行っている。

ホシザキ電機により生産された自販機は型番が (HV-***)
富士電機により生産された自販機は型番が (VH-***/VFH-***)


となっている。

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[参考:ホシザキ電機 HV-100B型]


・1972年(昭和47年5月)
マック産業株式会社 ハンバーガー自販機の設置・ハンバーガーの販売開始
主に大都市の誤楽場・百貨店・スーパーマーケット・工場・病院等々に設置された。
1978年(昭和53年)頃まで、合計200台以上設置されたそうである。


・1974年(昭和49年) 
原告「マクドナルド・コーポレーション」東京地方裁判所にて、被告「マック産業株式会社/マルシンフーズ」
を不正競争防止法(詳細略)民事訴訟にて訴える。(昭和 49年 (ワ) 924号)


・1976年(昭和51年)
原告の請求棄却
「マクドナルド・コーポレーション」の敗訴

今の感覚だと到底考えられない話であるが、当時はまだ「マック」という名称の社会的地位は、現在ほど確立された物では無かったという背景もあるのだろう。
何せマクドナルドの1号店は1971年の開店であり、模倣行為に対しての認識もまだまだ甘い時代でもある。
地裁による一審では原告マクドナルドの敗訴となる。

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(*2)


・1976年(昭和51年7月21日)
「マクドナルド・コーポレーション」東京高等裁判所へ控訴。(昭和 51年 (ネ) 1839号 )


・1978年(昭和53年10月)
控訴人勝訴
「マック産業株式会社/マルシンフーズ」敗訴


一審で敗訴したマクドナルド側が徹底した証拠・資料の準備を行い、高裁による二審でマルシンフーズ側の逆転敗訴となる。


・1979年(昭和54年)
「マック産業株式会社/マルシンフーズ」東京最高裁判所へ控訴。(昭和54(オ)145)


・1981年(昭和56年10月)
上告棄却

二審の段階で地盤を固めたマクドナルドに対し、マルシンマックの上告内容はもはや争うには弱かった。
上告は棄却となり、これにより「マック産業株式会社/マルシンフーズ」側の敗訴が確定。
7年越しの争いの末に、「マックバーガー」の名称やロゴマークの使用は不可という形で決着。



これによって、使用が出来なくなった「マックバーガー」に代わる形で正式に生まれたのが・・・
そう、あの 「グーテンバーガー」 である。

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当事既に設置されていたマックバーガー仕様のハンバーガー自販機は回収か、パネルの変更なのかは不明だが、(普通に考えれば後者だろう)グーテンバーガーのパネルを纏ったハンバーガー自動販売機は、ここから自動販売機のハンバーガーの代名詞として扱われる程の圧倒的な認知度を積み上げて行く事となる。

これはこれで少々皮肉な話でもあるが・・・。

その後、マック産業株式会社/マルシンマックは2002年にハンバーガー自販機に関する事業からは完全に撤退し、会社も解散して消滅しております。
コンビニエンスストアの急激な普及に伴い、時代の流れと共に次第に需要が無くなって行った形ですね。

今現在ハンバーガー自販機においしいハンバーガーを供給しているのは、自主的に自動販売機用の規格のハンバーガーを生産・継続している食品会社等です。





(記事内の画像は(*1 *2)を除き、胆振分室にて制作した画像です。
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自食第308密造胆振分室

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posted by masaji at 15:10| Comment(0) | レトロ自販機